1980年代に日本で活躍し、「つぐない」「愛人」がそれぞれ150万枚、「時の流れに身をまかせ」は200万枚を超える大ヒットを記録した、伝説の歌姫テレサ・テン。彼女が歌好きの少女からアジアを魅了するスターへと駆け上がるまでの半生を描いた話題作がついに日本上陸！　家族との温かくも複雑な絆、歌にすべてを捧げた情熱、そして彼女の心を揺るがせた男たちとの出会い――。華やかなステージの裏に潜む孤独や葛藤を、繊細なタッチで描き出す。なぜ彼女の歌は、今なお人々の心を打ち続けるのか。その答えが、この物語で語られる。

テレサ・テンの真実に迫る、初めてのドラマ。家族の正式な許諾を得て制作された本作は、その人生と歌声に宿る“本当の彼女”を描き出すため、4年以上にわたる徹底したリサーチと丁寧な脚本づくりを重ねてきた。物語は彼女の幼少期から始まり、激動の時代を生き抜きながら、アジアのスターへと駆け上がる過程を丹念に描写。地元での原風景や当時の空気感を再現するため、現地から小道具を大量に運び込み、細部に至るまでリアリティを追求した。

テレサ・テンを演じるのは、映画『あの頃、君を追いかけた』で主演を務め、“台湾の国民的女神”と称されるミシェル・チェン。甘く愛らしいイメージで数々のヒット作に出演し、多くの人々を魅了してきた。家族ぐるみでテレサの大ファンという彼女は、「理想の女性像がすべてテレサさんに詰まっている」と語り、音楽やダンスの徹底的なトレーニングに加え、香港などゆかりの地を訪ねテレサ・テンの音楽を徹底的に研究。さらに家族から直接話を聞くなど、テレサ・テンの“完全再現”を目指した。